学生から社会人になると様々な変化がありますが、「税金」に関することもその一つです。

学生の間は消費税以外の税金を気にしたことがなかったという人がほとんどですが、社会人になると所得税や住民税が発生します。そこで、ふるさと納税というものに興味を持ったことがある人もいますよね。

しかし「新卒1年目からできるの?」「本当にお得なの?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。本記事では、新卒でふるさと納税を利用する場合の方法や注意点を解説していきます!

目次

  1. ふるさと納税とは?
  2. 新卒でもふるさと納税はできるの?
  3. ふるさと納税の流れ
  4. ふるさと納税をするメリット
  5. ふるさと納税の注意点
  6. おすすめふるさと納税サイト
  7. TSUKIGIみつまたもふるさと納税返礼品に!

ふるさと納税とは?

ふるさと納税に興味はあるものの、そもそもふるさと納税とは何なのかを詳しく知らないという人は多いのではないでしょうか。

ふるさと納税とは、「納税」という言葉が使われていますが、実際には「寄付」にあたります。任意の地方公共団体に寄付をすることで、その額に応じて所得税や住民税の還付・控除が受けられる制度です。

つまり、言い換えると、住民税の一部を納める地域を自由に選ぶことができるということです。

国や地域に納める税金が減るわけではありませんが、寄付金の額に応じてその地域の特産品などを「返礼品」として受け取れる点が魅力のふるさと納税。この制度をするためには、2000円の自己負担があるということが注意点ですが、返礼品の多くは2000円分以上の価値があり、そのお得感を目当てにふるさと納税をする人もいます。

新卒でもふるさと納税はできるの?

ふるさと納税を利用することで税金の還付・控除を受けられるとお伝えしましたが、「新卒でもできるの?」と疑問に感じる人もいますよね。結論、新卒でもふるさと納税はできますし、その恩恵を受けることができます

ふるさと納税による還付・控除の対象は、所得税と住民税です。新卒は多くの場合、前年度の収入は100万円未満なので、社会人1年目に住民税は発生しません。そのため、「ふるさと納税をしても住民税の分は損するの?」と思う人もいますが、損することはありません。

ふるさと納税では、所得税が年度末に還付(返金)され、住民税は翌年度分が控除されますつまり、社会人1年目に住民税が発生しない新卒社員でも、所得税・住民税いずれも還付・控除の恩恵を受けることができます。

ふるさと納税の流れ

では、実際にふるさと納税をする際の流れを見ていきましょう。大まかな流れは以下の通りです。

  • 還付・控除される税金の上限を知る
  • ふるさと納税サイトで寄付する地域を選ぶ
  • ふるさと納税サイトから申し込む
  • 返礼品・必要書類を受け取る
  • 還付・控除の手続きを行う

還付・控除される税金の上限を知る

ふるさと納税によって受けられる還付・控除には上限があります

上限額は年収や家族構成などによって定められており、この上限を超えると寄付の金額が増えるだけで、税制上のメリットは無くなってしまいます。各ふるさと納税サイトにシミュレーションツールや早見表があるので、そちらを参考にすると良いでしょう。

控除上限額シミュレーション|ふるさとチョイス

ふるさと納税サイトで寄付する地域を選ぶ

各ふるさと納税サイトには、寄付金の額に応じた返礼品が掲載されています。

返礼品に関係なく自分が応援したい地域に寄付するのももちろん良いですが、欲しい返礼品を基準に寄付する地域を選ぶ人も多いです。

金額やカテゴリー、人気ランキングなどから探すこともできるため、初めての人でも選びやすくなっています。

ふるさと納税サイトから申し込む

寄付する地域が決まったらふるさと納税サイトから申し込みをしますが、ここで一つポイントがあります。

後述しますが、還付・控除の手続きには「確定申告」「ワンストップ特例制度」の2種類があります。

このうちどちらを選択するかを申し込みの段階で決めておくと、手続きのための書類の送付なども一緒に依頼できるため非常に便利です。

返礼品・必要書類を受け取る

寄付が完了すると、返礼品が届きます。

返礼品が届く時期は、地域や返礼品の種類によっても異なり、寄付後すぐに送られてくるものから、到着までしばらく期間が空くものもあります。

また、還付・控除のための書類は別で送付されることが多く、中には自分でダウンロードしなければならない場合もあります。

還付・控除の手続きを行う

ふるさと納税をする上で最も重要なのが、最後の還付・控除の手続きです。この手続きをしないと、ふるさと納税による税制上のメリットを得られなくなるため注意が必要です。

ふるさと納税による所得税・住民税の還付・控除を受ける方法は以下の2種類があります。

  • 確定申告
  • ワンストップ特例制度

確定申告

後述のワンストップ特例制度を利用できない人は、ふるさと納税をした歳の翌年の3月15日までに確定申告をする必要があります

確定申告の際に、「寄付金控除」として、ふるさと納税で納めた金額を申告することになります。この際寄付先の自治体から発行された「寄附金受領証明書」が必要になるので、大切に保管しておきましょう。

ワンストップ特例制度

確定申告に比べて手続きを簡単に済ませられるのが、ワンストップ特例制度。確定申告の場合は所得税が還付され、住民税が控除されますが、ワンストップ特例制度では同じ金額が全額住民税から控除されるという点が大きな違いです。

ワンストップ特例制度を利用するためには、以下の条件を満たしている必要があります。

  • ふるさと納税以外で確定申告をする必要が無い
  • 1年間の寄付先の自治体の数が5以内
  • 申し込みの度に申請書を郵送している
ふるさと納税以外で確定申告をする必要が無い

複数の勤務先から給与を取得している場合や、医療費控除を受ける場合など、ふるさと納税以外で確定申告をする必要がある場合は、ワンストップ特例制度を利用することができません。

1年間の寄付先の自治体の数が5以内

1年間に寄付する自治体の数が5か所以内でなければいけません。

1つの自治体に複数回寄付をする場合は、自治体の数は1つと数えます。

申し込みの度に申請書を郵送している

1回の申し込みごとに申請書を記入して寄付先の自治体に郵送する必要があります。

1つの自治体に複数回寄付した場合も、その都度申請書を郵送しなければなりません。

ふるさと納税をするメリット

ここまでふるさと納税の制度について解説しましたが、ふるさと納税をする主なメリットは以下の通りです。

  • 返礼品をもらえる
  • 税金が還付・控除される
  • 地域を応援できる

返礼品をもらえる

ふるさと納税の魅力の一つは、返礼品をもらえることです。もともと納める予定の税金でお買い物ができるような感覚なので、お得感があります。

普段は買わないような高級な食材や地域の特産品などを、自己負担の2000円だけで手に入れられます

税金が還付・控除される

ふるさと納税の制度は、本来納めるべきであった税金分のお金で買い物をしてそのお金が後から返ってくると言い換えることもできます。

納めるべき税金が減るわけではありませんが、控除によって翌年以降の「手取り」が少し増えると考えると、少し嬉しくなりますよね。

地域を応援できる

ふるさと納税の本来の目的は、自治体間での税収格差を是正することです。

自分自身が今住んでいる地域以外でも、愛着のある街や応援したい地域に「寄付」という形で納税し、自治体の発展に貢献できます

ふるさと納税の注意点

ふるさと納税のメリットを理解したところで、注意点についても見ていきましょう。

  • 税金が減るわけではない
  • 確定申告が必要になる場合がある
  • 還付・控除の上限額を超えると自己負担が増える

税金が減るわけではない

ふるさと納税によって所得税や住民税の還付・控除を受けられますが、納めるべき税金が減るわけではありません。

むしろふるさと納税には2000円分の自己負担額があるため、通常通り税金を納める場合に比べて支出は2000円多くなります

しかし、「返礼品」に2000円以上の価値がある場合がほとんどであるため、ふるさと納税はお得であると言われているのです。

確定申告が必要になる場合がある

前述のワンストップ特例制度を利用できない場合は、確定申告をする必要があります

多くの給与所得者の場合は、確定申告をすることが無いため、慣れない手続きが増えるのはネックになるでしょう。

還付・控除の上限額を超えると自己負担が増える

ふるさと納税には、所得や家族構成などによって、還付・控除の上限があります

この上限を超えて寄付をすると、自己負担額が増えていくだけになります。

ふるさと納税の本来の目的は「寄付」なので間違いではありませんが、還付・控除や返礼品によって得をしたいという人にとっては損になるので、注意が必要です。

おすすめふるさと納税サイト

ふるさと納税サイトは多数あり、どこから申し込めば良いのか分からないという方もいますよね。

そんな迷いを解決するため、ふるさと納税を扱う代表的なサイトの特徴を以下にまとめたので、サイト選びの参考にしてください。

サイト 参加自治体数 返礼品数 ポイント 決済方法
さとふる 1,081 407,459 なし ・クレジットカード ・コンビニ決済 ・PayPayオンライン決済
・ソフトバンクまとめて支払い ・auかんたん決済 ・ドコモ払い ・ペイジー
ふるさと
チョイス
1,788 370,000以上 なし ・クレジットカード ・Amazon Pay ・d払い ・au PAY ・楽天ペイ
・メルペイ ・PayPal ・auかんたん決済・ソフトバンクまとめて支払い ・コンビニ決済
楽天
ふるさと納税
1,457 366,752 楽天ポイント ・クレジットカード ・銀行振込
ふるなび 813 255,793 ふるなびコイン
(Amazonギフト券
やPayPay残高
に交換可能)
・クレジットカード ・Amazon PAY

TSUKIGIみつまたもふるさと納税返礼品に!

今回は、新社会人の方々も気になるふるさと納税について解説しました。新卒1年目でもふるさと納税によって恩恵を受けられるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

本サイトでご紹介している「TSUKIGIみつまた」も、熊本県球磨郡多良木町のふるさと納税返礼品として登録されております。TSUKIGIみつまたについて興味を持たれた方は、本サイトの他の記事も是非ご覧くださいませ。

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