ミツマタ(三椏)とは、ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木です。中国中南部からヒマラヤ地方が原産で、枝が必ず3つに分かれることから「三椏」と呼ばれます。春先に黄色や白の花を咲かせ(赤い花の品種もあります)、樹皮の繊維は和紙や紙幣の原料として使われてきました。

群生地では、小さな花が30個ほど集まって半球型に咲く姿が幻想的で、SNSでも話題になりました。この記事では、ミツマタの基本情報、名前の由来、開花時期、花言葉、用途、毒性までをまとめて解説します。

この記事でわかること

  • ミツマタの基本情報(原産地・樹高・開花時期など)
  • 「三椏」と呼ばれる理由と、各地の呼び名
  • 花言葉と誕生花
  • 和紙や紙幣の原料として使われる理由
  • 毒性と取り扱いの注意点

目次

  1. ミツマタ(三椏)の基本情報
  2. ミツマタ(三椏)の名前の由来
  3. ミツマタの品種
  4. ミツマタの開花時期と花の特徴
  5. ミツマタの花言葉
  6. ミツマタの用途|和紙・紙幣の原料
  7. ミツマタの産地と歴史
  8. ミツマタに関するよくある質問
  9. 枯れないミツマタを、暮らしのインテリアに

ミツマタ(三椏)の基本情報

  • 分類:ジンチョウゲ科ミツマタ属(落葉低木)
  • 学名:Edgeworthia chrysantha
  • 英名:Oriental paperbush
  • 漢名:黄瑞香
  • 原産地:中国中南部・ヒマラヤ地方
  • 園芸分類:庭木・花木・落葉
  • 樹高:2m程度
  • 開花時期:3月~4月
  • 花色:黄色・白(赤花種もあり)
  • 葉:披針形
  • 誕生花:3月20日
  • 主な栽培地:関東地方より西(中国・四国地方が特に盛ん)

ミツマタ(三椏)の名前の由来

ミツマタは、1本の枝から3本の枝が分かれる様子から名付けられました。どこまで伸びても、枝は基本的には3つに分かれます。

この呼び名は、駿河、伊豆地方の方言が発祥のようです。かつては地域ごとに、次のようなさまざまな名前で呼ばれていました。

  • 三河地方:じゅずぷさ
  • 伊勢地方:みつえだ
  • 中国、四国地方:みつまたやなぎ、むすびき
  • 高知:やなぎ、りんちょう

学名の由来

学名のEdgeworthia(エッジワーシア)は、19世紀イギリスの植物学者「Edgeworth夫妻」の名前にちなんでいます。種小名のクリサンサ(chrysantha)は、クリソス(黄金色の)とアンサス(花)からなり、花色に由来します。

ミツマタの品種

みつまた

黄色や白の花を付ける、一般的な品種です。

あかばなみつまた もしくは べにばなみつまた

ミツマタの赤花種です。花色以外の性質は変わりません。詳しくはアカバナミツマタの解説記事をご覧ください。

ミツマタの開花時期と花の特徴

開花時期は3月~4月です。葉が出る前に、三つに分かれた枝先から下向きに花を付けます。

花には花弁がなく、筒状に発達したがくの先端が4つにさけ、内側が黄色く色づき反り返ることで花弁のように見えています。
香りは優しく、果実は緑色のまま熟すのが特徴です。

花の魅力や見頃については、ミツマタの花の解説記事で詳しく紹介しています。

ミツマタの花言葉

さまざまな花言葉があります。

  • 肉親の絆
  • 永遠の愛
  • 強靭
  • 意外な思い
  • 壮健

誕生花は3月20日です。

ミツマタの用途|和紙・紙幣の原料

樹皮には強い繊維があり、和紙の原料になります。

しわになりにくく、また虫害の被害も受けにくいため、1万円札などの紙幣や証紙など重要な書類に使われています。

和紙の原料としての違い(楮・雁皮との比較)は、和紙の原料の解説記事で紹介しています。紙幣との関わりは、紙幣の原料の解説記事をご覧ください。

ミツマタの産地と歴史

主な栽培地

関東地方より西での栽培が多く、中国地方や四国地方が特に盛んです。生産量第一位は岡山県です。

原産地と渡来時期

中国中南部、ヒマラヤ地方が原産です。

江戸時代初期に渡来したと言われていますが、万葉集の「さきくさ」の名で歌われているのがミツマタである、との説もあります。そのため、渡来時期が万葉時代以前なのか江戸時代なのかは確定していません。

ミツマタに関するよくある質問

ミツマタはなぜ「三椏」と書くのですか?

1本の枝から3本の枝が分かれる様子から名付けられました。どこまで伸びても、枝は3つに分かれます。

ミツマタの花言葉は何ですか?

「肉親の絆」「永遠の愛」「強靭」「意外な思い」「壮健」などがあります。

ミツマタの開花時期はいつですか?

3月~4月です。葉が出る前に、三つに分かれた枝先から下向きに花を付けます。

ミツマタはお札に使われているのですか?

ミツマタの樹皮の繊維は、しわになりにくく虫害も受けにくいため、1万円札などの紙幣や証紙など重要な書類に使われています。

赤い花のミツマタはありますか?

あります。「あかばなみつまた(べにばなみつまた)」という赤花種で、花色以外の性質は変わりません。

枯れないミツマタを、暮らしのインテリアに

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