黄色く丸い形の花をつける「ミツマタ」という植物を当サイトではよくご紹介していますが、ミツマタには通常とは異なる“赤色”の花をつける「アカバナミツマタ」という珍しい種類が存在します。

ミツマタを知っている人でもアカバナミツマタは見たことがないという人は多いです。本記事ではそんなアカバナミツマタの特徴や魅力について紹介していきます。

目次

  1. ミツマタという植物について
  2. 赤い花が特徴!アカバナミツマタとは?
  3. アカバナミツマタはどこで見られる?
  4. アカバナミツマタを自分で育ててみるのもあり!
  5. 一度は見てみたいアカバナミツマタ

ミツマタという植物について

みつまた花

ミツマタは中国を原産国とする落葉性の低木です。春に丸い形をした黄色の花を咲かせることが特徴で、数百、数千本ものミツマタが集まる群生地には、毎年多くの写真家や自然愛好家がその光景を見に訪れます。

また、枝が3つに分かれて伸びている見た目もミツマタの特徴の1つで、「ミツマタ」という名前はこの見た目から名づけられたと言われています。

さらに、ミツマタの樹皮は繊維が非常に丈夫で、和紙の原料として活用されていることでも有名です。樹皮を取り除いて残った枝部分は、ドライ加工をして生け花の花材になったり、インテリアとして使われたりもしています。

特にインテリアに関しては近年人気が高まってきており、Instagramで取り上げられたり、YouTuberが紹介したりもしています。

インテリア商品は当サイトでも販売しています。熟練の職人が丁寧に作り上げるミツマタのインテリア商品、ぜひご覧ください。

純国産インテリア「TSUKIGIみつまた」について

赤い花が特徴!アカバナミツマタとは?

黄色くて丸い可愛らしい花を咲かせるミツマタですが、実はこの花が黄色ではなく赤色になっている、非常に珍しい種類のミツマタも存在します。

それが「アカバナミツマタ」です。アカハナミツマタやベニバナミツマタといった呼ばれ方をすることもあります。

通常のミツマタとアカバナミツマタの違いは、花の色くらいしかありません。花が好きな方は花言葉や縁起の良さなども気になるポイントだと思いますが、これらも通常のミツマタと同じです。(ミツマタの花言葉や縁起は別の記事でまとめています。)

見た目以外の違いがないアカバナミツマタは、通常のミツマタの突然変異によって生まれたと言われています。

アカバナミツマタはどこで見られる?

アカバナミツマタは、昭和35年に四国地方で発見されたと言われています。(より詳細な地域としては、愛媛県で発見したという説と高知県で発見したという説の2つがあるようですが、定かではありません。)

ただ、アカバナミツマタは現在全国の様々な場所で確認されています。四国だけで見られる植物、というわけではありません。栃木県の焼森山や広島県の虫居谷などの有名なミツマタ群生地でもアカバナミツマタが発見されているようですので、興味のある方はまずは近くのミツマタ群生地に足を運んでみるのがいいかもしれませんね。

全国のミツマタ群生地を紹介します!

アカバナミツマタを自分で育ててみるのもあり!

黄色い花をつける通常のミツマタと比べると数が少ないアカバナミツマタ。どうしてもアカバナミツマタを見つけられない、という方は、苗を購入して自分で育ててみるのもおすすめです。

落葉樹で毎年花を咲かせるため、ガーデニング感覚で育ててみてはいかがでしょうか?

ミツマタはどうやって育てる?

アカバナミツマタを育てるのはそれほど難しくはありません。

ミツマタの苗木はホームセンターや花屋に売っていることがありますが、確実なのは通販サイトです。楽天やAmazonなどの大手ECモールに加えて、苗木を専門に販売しているサイトもあるので、好みのものを選択して購入することができます。

購入した苗は水はけがよく、かつ日当たりのいい土地を選んで植え付けを行いましょう。ぐらつかないくらいしっかりと植えることができたら、あとは基本的に放置で問題ありません

施肥は必要なく、また病害虫などの被害もあまり受けない植物なので、こまめな手入れはしなくても大丈夫です。適度に観察しながら成長を楽しみましょう。

ミツマタの育て方については、下記記事後半で詳しくまとめていますので、ぜひこちらもお読みください。

みつまたの花について(育て方も解説)

一度は見てみたいアカバナミツマタ

ミツマタの中でも貴重な品種、「アカバナミツマタ」についてご紹介しました。貴重とはいっても全国各地で確認されているので、興味がある人は近くのミツマタ群生地に行って探してみてください。

黄色のミツマタとはまた違う魅力を楽しめますよ。

今回はアカバナミツマタという珍しい種類のミツマタを紹介しましたが、ミツマタ自体のことをもっと詳しく知りたいという方は、下記記事でしっかりとまとめているのでよければご覧ください。

三椏(みつまた)とは?